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2023年7月19日(水)

  • 企画室

【企画】桧山タミ台所展

 

こんにちは、企画室の大谷です。

先日大丸福岡天神店で開催された料理研究家・桧山タミさんの台所展に行ってきました。

桧山タミさんといえば、西部ガスのCMでおなじみの方もいらっしゃるかと思います。

福岡市の料理研究家・桧山タミさんは今年で97歳。

94歳まで現役で料理を教えた後、令和元年に59年続けた料理塾に幕を下ろされたそうです。

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桧山タミさんの紹介

昭和元年、福岡市の西中洲で11人兄弟の10番目として生まれました。
戦中だった17歳より江上トミ先生に師事。
戦火が悪化し中断したあと、昭和22年に教室が再開されてから、江上先生の料理助手になりました。

 

昭和25年に結婚し双子を出産するも、6年後にご主人が他界。
江上先生の勧めで再度料理の道を目指し、昭和36年に西新にあった兄の病室の一室で小さな料理教室を始めました。
当時は西洋料理や西洋菓子なども教えていましたが、ある時「料理は気候風土にあわせて作られていること」を実感。
「日本の気候風土にあった料理を教えていない。日本人の心を捨ててしまう料理を教えたかと思うとすごくショックだった」と感じたそうです。
2年間悩んだ末、日本の家庭料理の魅力を伝えることを決めたといいます。

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会場には、料理塾の台所をそのまま移設展示し、タミさんがこれまで好奇心いっぱいに集めてきた調味料や乾物などがぎっしり詰まった食品棚も飾られていました。

色々見ている中で、タミさんが集められていたお茶コーナーを発見。

その種類の多さにお料理に応じて出すお茶を変えていたのかな?と思ったり。

また、様々な乾燥剤を集められていたり、まな板も6種類くらいあり、梅干し用の壺もたくさん…。

見ているだけで、とても楽しかったです。

 

そしてタミさんの語録も飾られていました。

「記憶に残る家族の味を持っていたら、それは何より宝物」

「人生は私が私を幸せにできるかよ」

「がんばらんでいい。ごちそうじゃなくていい」

 

優しい言葉たちに心がジーンと熱くなりました。

この展示は料理塾を閉じるにあたり、門下生たちがクラウドファンディングで資金を募って開催されたそうで、多くの方から愛される素敵な先生なんだと感じました。

 

桧山タミさんは本も数冊だされているとのこと、本屋に立ち寄った時は探してみようと思います。

 

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