2025/07/12
注文住宅でよくある7つの後悔とリカバリー方法や予防法を解説

注文住宅を建てた人が後悔してしまうのは、実はよくあることです。
注文住宅を建てた方の多くは、「もっとこうしておけばよかった」「なぜこの間取りにしたんだろう」と感じているはずです。
今まさに家を建てている最中で不安を感じていたり、完成したあとで違和感に気づいたり、あるいは住み始めてから家事動線の不便さなどに気づいて戸惑っている方も多いでしょう。
せっかく高いお金を払って、自分の理想を詰め込んだはずの家なのに、ちょっとした判断ミスが「毎日の小さなストレス」として積み重なる。
その現実に落胆してしまう方が、あとを絶ちません。
しかし、あらかじめそうした後悔ポイントを知っていれば、大きな失敗はぐっと減らせます。
また、たとえ今、不満があったとしても「今からでも遅くない」と知ることができれば、心がすっと軽くなるはずです。
この記事では、注文住宅でよくある後悔の原因と対策、そして後悔を感じたときのリカバリー方法までを丁寧に整理していきます。
注文住宅で後悔することはあるの?

家を建てたあとに「こんなはずじゃなかった」と感じるのは、決して珍しいことではありません。
SNSや口コミでも、「間取りが失敗だった」「収納が足りない」「もっと予算に余裕を持つべきだった」などの声がたくさん見られます。
しかし、一番大切なのは、後悔の内容に飲み込まれすぎないことです。
家を建てるという決断は、人生の中でも大きなチャレンジです。
そんな決断をした自分を、まずはねぎらってあげましょう。
たしかに完璧な住まいはありません。
でも、住んでからわかる「気づき」があるからこそ、家族の暮らしが深まっていくこともあります。
たとえば、「収納が少なかった」と思えば、「どんな暮らしが自分たちにとって大事なのか」を見直すきっかけにもなります。
後悔は、自分たちの暮らしをよりよくするヒントでもあるのです。
そして、もしこれから家を建てようとしている方なら、他の方の失敗や悩みを知っておくことが便利な知識となります。
あらかじめ知っていれば、注文住宅で回避できる失敗はたくさんあります。
注文住宅でよくある後悔7つ

注文住宅では、自分で選べる自由さがある反面、その選択に迷いがつきまといます。
そして多くの方が、住み始めてから「しまった」と感じるポイントには共通点があり、代表的なものは以下の通りです。
- 間取りと生活動線に関する後悔
- 収納やコンセントに関する後悔
- キッチン・水回り関連の後悔
- お金まわりの後悔
- 土地・立地・周辺環境の後悔
- 施工業者・打ち合わせの後悔
- 外構・庭まわりの後悔
以下からは、それぞれの後悔がなぜ起こるのか、どう対策すれば良かったのかを詳しく見ていきましょう。
間取りと生活動線に関する後悔
間取りの設計は、家の快適さを左右する大切な要素のひとつです。
しかし「広さ」や「おしゃれさ」ばかりに気を取られてしまうと、実際の生活に合わない動線になり、毎日小さなストレスが生まれます。
たとえば、洗濯機のある場所から物干し場までが遠いと、洗濯物を運ぶたびに家の中を行ったり来たりすることになります。
とくに2階に干す動線にしてしまった家庭では、階段を何度も上り下りしなければならず、毎日の洗濯が苦痛になることもあるでしょう。
また、玄関からキッチンまでの動線を意識しなかったため、買い物から帰ってきたあとに重い荷物を長い廊下や階段を通って運ぶことになってしまうことも考えられます。
吹き抜けやリビング階段は見た目には開放感があり人気ですが、冷暖房が効きにくいというデメリットに悩まされるケースもあります。
冬になると暖かい空気が2階に逃げてしまい、リビングがいつまでも寒くなってしまうのです。
さらに、トイレや浴室の位置にも注意が必要です。
リビングのすぐ隣にあることで音が気になったり、来客時に気を使ったりする場面もあります。
住んでから気づいたときにはもう手遅れと感じてしまうことも多いのです。
収納やコンセントに関する後悔
間取りと同じくらい見落とされやすいのが、収納やコンセントの配置です。
「とりあえず各部屋に収納があればいい」「コンセントは標準の位置で十分」と考えていた結果、物が収まりきらない、コードが部屋中に這うという事態になりがちです。
たとえば、収納を設けたのに、奥行きがありすぎて中が見えにくく、物をどこに置いたかわからなくなるという不満が後から出てくることがあるでしょう。
また、キッチンや洗面所、ベッドサイドなど「ここにコンセントがあればよかった」と思う場所に限って、ついていなかったというケースも起こりがちです。
挽回したくても、延長コードを引き回して見た目が悪くなったり、足を引っかける危険が増えたりと、安全面でもマイナスとなります。
これらはすべて、生活のシーンを細かく想像しないまま設計を進めたことが原因です。
「収納はたくさんあればいい」という考えではなく、「どこに・何を・どれだけ入れるか」まで具体的に考える必要があります。
キッチン・水回り関連の後悔
毎日使うキッチンや水まわりも、使い勝手をきちんと想定しないまま決めてしまうと、後悔が出やすい場所です。
とくにキッチンは、主に使う方の体格や動き方に合っていないと、家事が苦痛に変わります。
たとえば、シンクの高さが低すぎると、洗い物のたびに腰をかがめる姿勢になってしまい、慢性的な腰痛の原因になります。
逆に高すぎても肩が疲れるため、たった数センチの違いが毎日の負担になるのです。
動線の悪さも見逃せません。
冷蔵庫・コンロ・シンクの位置が三角形になる「作業動線」を考えずに配置してしまうと、調理のたびに無駄な移動が増え、効率が下がります。
浴室や脱衣所についても、狭さや素材の選び方に不満を感じることがあります。
掃除がしにくい壁材を選んでしまい、カビやぬめりに悩まされるケースもあるでしょう。
さらに、浴室に窓を設けたのに風の通りが悪く、結局湿気がこもってしまうケースも考えられます。
こうした後悔の多くは、「自分がどう使うか」をしっかり想像せず、「なんとなく」や「おまかせ」で決めてしまったことから起きています。
お金まわりの後悔
家づくりで後悔が出やすいのが、お金のことです。
最初に立てた予算の中だけで判断してしまうと、後から「こんなはずじゃなかった」と感じやすくなります。
たとえば、土地の購入にお金をかけすぎてしまい、建物本体のグレードを下げざるを得ないケースが考えられます。
また、登記費用や火災保険、家具家電の買い替えなど、つい見落としがちな諸費用が思った以上にかさみ、住宅ローンの返済が生活を圧迫するというケースも珍しくありません。
外構工事の費用を最後まで考えずに進めたことで、「玄関まわりが殺風景なまま」「駐車場が未舗装で使いにくい」といった後悔につながることもあります。
さらに、固定資産税や定期的なメンテナンス費が思ったより高く、毎年の支出が家計を圧迫するという声も多くあります。
税金やメンテナンスは、新築後に初めて発生する出費のため、計画時に想定していなかったという方も多いものです。
こうした後悔を防ぐには、「建物+土地」だけでなく、「住み始めてからかかる費用」まで含めて、資金計画を立てることが重要です。
土地・立地・周辺環境の後悔
家そのものが理想通りにできても、土地や周辺環境に不満があると、暮らしの快適さが一気に損なわれてしまいます。
土地は一度決めたら変更できないため、慎重に見極める必要があります。
たとえば、交通量が多い通りに家が面していることで、車の音や排気ガスが気になり、窓を開けられないという悩みを抱える方もいます。
また、近くに川や水路があって虫が多かった、というのも住み始めてから気づくことの多い問題です。
日当たりや風通しも、思っていたより悪かったと感じることも珍しくありません。
「朝しか陽が差さず、リビングが日中でも薄暗い」、「風の通り道を想定せずに家を建てたため、夏場の暑さがこもりやすい」。
こうした悩みは、設計の工夫である程度カバーできますので、適切なアドバイスをさせていただきます。
また、地域の自治会や近隣との関係にストレスを感じるケースもあります。
たとえば、「回覧板が頻繁に回ってくる」「町内会の集まりが多くて生活スタイルに合わない」など、事前に調べていれば避けられた内容が後悔の原因になることがあります。
土地は建物以上に「周囲との関係性」も大事です。
価格や広さだけで決めず、実際にその場所を歩いて確かめ、どんな暮らしができそうかをよく見ておくことが大切です。
施工業者・打ち合わせの後悔
どれだけ丁寧に計画しても、家づくりを進めていく施工業者との関係がうまくいかなければ、理想から遠ざかってしまいます。
打ち合わせでのすれ違いは、後から後悔につながる大きな原因になります。
たとえば、自分の希望をうまく伝えられず、完成した家がイメージと違ったという例は少なくありません。
設計図を見ながら話していたのに、「ここが開き戸だと思っていたら引き戸になっていた」「照明の位置が打ち合わせと違った」といった認識のズレが出ることもあります。
また、複数の業者から見積もりを取らずに一社に決めてしまい、あとから「もっと安く、良い仕様で建てられたかもしれない」と感じることもあるでしょう。
相場観がつかめないまま契約してしまうと、比較できる視点が持てないまま判断してしまうのです。
施工担当者との相性も無視できません。
打ち合わせのたびに不安を感じるような対応だった場合、不信感が積み重なってしまいます。
家が完成するまでの数ヶ月間、連絡や相談がしやすいかどうかも重要なポイントです。
私たち安成工務店では、設計前の段階から何度も打ち合わせを重ね、お客様の暮らし方を深く理解したうえでご提案しています。
図面や写真だけでなく、素材のサンプルや3Dのイメージパースも活用しながら、「想像と違った」というミスを防ぐ工夫をしています。

引用元:建築事例サイト スタラボ「ARCHITREND Modelioと3Dカタログ.comを駆使 施主の要望を引き出し、これに応えるプランニングとその心を鷲づかみにするプレゼンテクニック」
外構・庭まわりの後悔
建物が完成したあとに、「もっとちゃんと考えておけばよかった」と悩まれるのが、外構や庭の計画です。
外構は家の外観の印象を決めるだけでなく、使いやすさや暮らしの満足度にも大きく関わります。
たとえば、駐車場のスペースをしっかり検討しなかったことで、車が停めにくかったり、家族が増えて2台目の車を買ったときに停める場所がなかったというケースが考えられるでしょう。
また、カーポートや自転車置き場の配置を後回しにしてしまい、使い勝手の悪さが日常の不満になってしまうこともあります。
目隠し対策が不十分だったことで、「リビングのカーテンを一日中閉めていないと落ち着かない」と感じることもあるでしょう。
とくに、隣家や道路との距離が近い場所では、植栽やフェンスの配置によってプライバシーが確保されるかどうかが左右されます。
さらに、庭に植えた樹木が成長しすぎて日差しを遮ってしまったり、落ち葉や剪定(せんてい)の手間が予想以上に大きくて後悔した、という声もきかれます。
見た目のよさだけで選んだ結果、手入れが追いつかなくなってしまうのです。
外構や庭は、生活動線や見た目、管理のしやすさまでを含めて計画しないと、建物本体がうまくいっていても「惜しい家」になってしまいます。
私たちは、こうしたお客様が気づきにくいポイントなども事前にご説明するなど、「惜しい家」にならないようにアドバイスしています。
注文住宅で後悔を回避するために事前にすべき計画5つ

注文住宅で後悔する方がいる一方で、「注文住宅の家を建てて満足している」と答える方ももちろんいらっしゃいます。
その違いを分けるのが、以下のような、建てる前の具体的な計画・準備です。
- 暮らしを具体的に想定する
- きちんと資金調達と費用管理をする
- 収納計画・配線計画を考える
- 環境と快適性の両立の工夫を考える
- 施工業者や担当者と連携を深める
ここからは、それぞれの計画や計画・準備の段階ごとに何を意識するべきかについて、詳しく説明していきます。
暮らしを具体的に想定する
間取りを決める前に、「どんな暮らしをしたいのか」を言葉にすることが何よりも大切です。
家族構成や、子どもが成長したとき、親との同居、テレワークの有無など、未来の暮らし方まで含めて考える必要があります。
たとえば、「今は3人家族だけど、あと5年で子どもが中学生になる」といった未来を見越しておけば、リビング学習スペースや思春期に備えた個室の設計を考えられます。
これを考えずに部屋数だけで間取りを決めてしまうと、「あとから個室が足りない」といった後悔が生まれるのです。
また、モデルハウスや完成見学会に足を運ぶことも効果的です。
図面では広く見えたリビングが、実際に立ってみると手狭に感じることもあります。
完成した空間に足を踏み入れることで、自分たちの感覚に合った広さや動線が見えてきます。
3Dのシミュレーションや、図面に家具を描き込んでみる作業もおすすめです。
「このソファを置くと通れなくなる」「冷蔵庫がドアの前にかかる」など、図面だけでは気づけない問題に気づけます。
このように、理想の暮らしを想像するだけでなく、「実際にどんな動き方になるのか」を意識することが、納得できる家づくりの第一歩です。
きちんと資金調達と費用管理をする
注文住宅を建てるうえで、資金計画は「始まりであり、最後まで続くもの」です。
予算に合わせて夢をかなえることは大切ですが、計画が甘いと建てたあとに生活が苦しくなる可能性があります。
たとえば、住宅ローンの毎月の返済額を無理に高く設定してしまうと、外食や旅行、習いごとのような日常の楽しみが削られてしまうでしょう。
夢をかなえるはずの家が、生活の負担になってしまっては本末転倒です。
また、建物本体の費用だけでなく、地盤改良や給排水工事、登記費用、火災保険料といった諸費用も必ず発生します。
こうした費用を予算に入れていなかったために、途中で資金不足に陥り、設備グレードを下げざるを得なかった、というケースも考えられます。
外構やカーテン、エアコンなど「あとで考えよう」と後回しにしがちな部分も、いざ合計すれば100万円以上になることが珍しくありません。
これを見落としたまま家づくりを進めると、「完成してからの出費が止まらない」といった後悔につながるのです。
さらに、価格だけを基準にして、断熱性や耐震性などの性能を犠牲にしてしまうと、住んでからの快適さが損なわれ、結局は光熱費や補修費がかさむことになります。
資金調達と費用管理を成功させるには、「見えているお金」だけでなく、「これからかかるお金」までしっかり見通すことが必要です。
収納計画・配線計画を考える
家の中をスッキリと整えて暮らすには、収納と配線の計画が重要です。
- 「必要なものを必要な場所に収める」
- 「使うときにすぐ手が届く」
- 「電気を安心して使える」
こうした当たり前のことは、実はきちんと考えておかないと実現できません。
たとえば、リビングにおもちゃや書類があふれてしまった家庭では、「そもそも収納を設ける場所がなかった」ことが原因だったりします。
リビングで使うものはリビングに収納をつくる、というシンプルな発想を持っていなかったのです。
また、ウォークインクローゼットやシューズクロークといった広い収納空間も、「どこに何を置くか」を決めておかないと、ただの「物置」になってしまいます。
使う物が奥に入りすぎて取り出せない、片づけるのが面倒になるという不満が出てきてしまうのです。
配線についても同様で、冷蔵庫・テレビ・ルーター・掃除機の充電器など、コンセントの位置が少しずれるだけで、日常のストレスが大きくなります。
たとえば、「キッチン家電を置きたい場所にコンセントがない」「ベッドサイドにスマホを充電する場所がない」など、住んでから不便に感じることが多いです。
こうした失敗はすべて、「暮らしのシーンを想像できていなかった」ことから起こっています。
家具の大きさや家電の位置を紙に描いてみる、実際の生活を想定してコンセントの数や場所を決める。
このひと手間が、暮らしやすさを左右するのです。
環境と快適性の両立の工夫を考える
「冬は寒い」「夏は暑い」「音が気になる」といった不満が出てくるのは、断熱・気密・遮音といった性能や窓の配置、素材の選び方が合っていなかったからです。
自然環境とうまく付き合える工夫をしておくことが、長く快適に暮らすための鍵です。
たとえば、南側の窓を大きく取って自然光をたっぷり入れる設計にすると、日中の照明が不要になるだけでなく、冬場の暖房効率も良くなります。
その一方で、夏の暑さを避けるためには軒(のき)や庇(ひさし)を設けたり、遮熱性の高いガラスを使ったりする工夫が必要です。
また、風の通り道を考えて窓を設計すると、春や秋にはエアコンを使わずに快適に過ごせるようになります。
「開けても風が入らない」「向かいの家と窓が向き合っていて気まずい」などの後悔も、配置の段階で気をつければ防げます。
断熱性能も重要です。
安成工務店では、調湿性・断熱性の高い「セルロースファイバー断熱材」を採用しています。
効率的な調湿性・断熱性により、夏は涼しく、冬は暖かく、冷暖房費も抑えながら、心地よい空間を保つことができるのです。
さらに、防音や防犯ができるかどうかも、快適さや安心感に直結するものです。
外の音が聞こえにくい壁構造、侵入しにくい窓の配置や設備を考えることで、住まい全体の安心感が増します。
「快適な空間」をつくるためには、外と中のつながりを意識しながら、自然の力をうまく取り込む設計と素材選びが大切です。
施工業者や担当者と連携を深める
注文住宅での後悔は、「伝えたつもりだったけれど、実際には伝わっていなかった」という小さなすれ違いから起こることが少なくありません。
そのため、施工業者や担当者との関係づくりは、家の完成度そのものを左右するほど重要です。
まず、家づくりの相談をする段階で、その会社がどのような建物を得意としているのか、過去の施工実績を確認しましょう。
たとえば、「自然素材を多く使った住宅」を希望しているのに、施工例がほとんどない会社に頼んでしまうと、思い描いていた質感や空気感とは異なる仕上がりになってしまいます。
担当者との相性も見逃せません。
小さなことでも気軽に相談できたり、説明がわかりやすかったり、話しやすい雰囲気なのであれば、打ち合わせのたびにストレスを感じることもなく、安心して建築ができるはずです。
打ち合わせ内容は必ず記録を残し、メールやメモで確認を取り合う習慣を持つと、のちのち「言った・言わない」のトラブルを避けることができます。
とくに仕様変更や追加工事が発生したときには、金額や日程の確認を細かくしておくことが欠かせません。
安成工務店では、はじめのご相談から完成後のフォローまで、担当者が一貫して寄り添う体制をとっています。
お客様の生活の背景や価値観まで理解したうえで、ご提案や判断のサポートをしているので、「後悔のない家づくりができた」と話してくださる方が多くいらっしゃいます。
理想の住まいを形にするには、相手選びも重要です。
注文住宅に後悔してしまった場合でも、リカバリー方法は2つ!

どれだけ入念に計画しても、「住んでみて気づいた不満」が出てくることはあります。
大切なのは、そのときに「失敗した」と落ち込むだけでなく、「今からできることは何か」を考えることです。
こうした場合のリカバリー方法は、以下2つあります。
- リフォーム・DIYによる改善
- メンタル面のケア
どちらも、暮らしを前向きに変えるために効果的な手段です。
以下からは、それぞれの方法について詳しく解説していきます。
リフォーム・DIYによる改善
後悔している部分がはっきりしているなら、手を加えることで解決できる場合があります。
しかも、小さなことであれば費用や工期もさほどかからず、暮らしの快適さを大きく変えることが可能です。
たとえば、コンセントの数が足りなかった場所には、電気工事によって簡単に追加できます。
収納が足りなかったスペースには、可動式の棚を後から設置することで、必要な収納量を確保できます。
こうしたリフォームやDIYが、部分的であっても生活の質を底上げするのです。
さらに、家事のしやすさや居心地を向上させる工夫も可能です。
たとえば、脱衣所の寒さが気になるなら、断熱材を壁に追加することで冷気を抑えられます。
リビングの音の響きが気になる場合は、防音カーテンや吸音パネルで音環境を改善できます。
ただし、大がかりな間取り変更をともなうリフォームを考える場合は、構造的な制約や予算との兼ね合いがあるため、専門家と相談しながら慎重に計画を立ててください。
私たち安成工務店では、建築時からその後の生活までを見守る「ホームドクター」として、リフォームや修繕の相談にも丁寧に応じています。
建てたあとも気軽に頼れる関係性があることは、暮らしの中での安心につながります。
メンタル面のケア
注文住宅に感じる後悔は、間取りや設備といった「目に見えるもの」だけではありません。
「あのとき、もっと違う判断をしていれば」と、自分自身の決断に対する後悔や不安が心の重荷になることもあります。
そうした気持ちを切り替えるために効果的なのが、後悔している点をあえて言葉にしてリスト化することです。
頭の中でモヤモヤしている状態よりも、「どこに不満を感じているのか」「どの程度の悩みなのか」を整理することで、解決に向かう手がかりが見えてきます。
たとえば、「収納が少ない」という不満に対して、「どの部屋に、どんな物が収まらないのか」を具体的に書き出してみる。
そうすることで、「この部屋に棚を足すだけで解決しそう」「クローゼットの中の使い方を変えれば改善するかも」といった、小さな工夫が見つかる場合があります。
また、同じように後悔や失敗を経験した方たちの声にふれることも、心を整えるヒントになります。
SNSやブログなどには、「うちも失敗したけど、こんなふうに解決したよ」という体験談が多数投稿されているはず。
他の人の知恵や工夫に触れることで、自分ひとりだけではないと知り、気持ちが楽になることがあります。
後悔のすべてをゼロにするのは難しいですが、「今の家に愛着を持ち直すこと」は十分に可能です。
完璧ではないからこそ、自分たちの工夫や思い出が詰まっていく。
そういった視点を持つだけで、家がまた特別な場所に感じられるようになります。
自然素材・環境共生型の注文住宅で後悔を減らそう!

今回は、注文住宅にまつわるさまざまな後悔とその対策を見てきました。
多くの失敗には「想像不足」「準備不足」「相談不足」という共通点があるとわかります。
そしてもうひとつ、後悔を減らすために重要なのが、「家そのものの質」と「家を建てるにあたっての考え方」です。
安成工務店では、木や土といった自然素材を活かし、「呼吸する家」をつくっています。
とくに無垢材は見た目の美しさだけでなく、調湿性(湿気を吸ったり吐いたりする性質)や抗菌作用を持っており、空気が澄んだ快適な空間をつくります。
夏はベタつかず、冬は乾燥しにくい、そんなやさしい空気感が実現しするのです。
さらに、地域の山の木を使う「地産地消」の家づくりを行っているため、材料の輸送にかかる負担が少なく、CO2の排出を抑えた環境にも配慮した家づくりが可能です。
山口・九州の山林資源を大切にしながら、地域経済の循環にもつながるこの方法は、家族の未来だけでなく地域全体の未来を守ることにもつながります。
また、安成工務店では家を建てたあとも、定期点検や補修、メンテナンスなどのアフターフォローをしっかりと行っています。
完成後2年間で計5回の定期点検を行い、その後も末永く寄り添う体制を整えています。
家づくりは、一度完成したら終わりではありません。
暮らしながら育てていくものです。
だからこそ、「完成後も相談できる」「不満があれば解消できる」そんな安心感が、後悔を減らす鍵になります。
私たちは、「自然に寄り添いながら、長く安心して暮らせる家」を目指しています。
もし、注文住宅での不安や迷いがあるなら、まずは私たちの展示場に足を運んでみてください。
実際に空気を感じ、素材に触れることで、「こんな家で暮らしたい」という確かなイメージが湧いてくるはずです。
