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【福岡】ジム・トンプソンの家

ジム・トンプソンというアメリカ人をご存知でしょうか?
彼は1906年に生まれ、建築士としてニューヨークで働いていましたが、第二次世界大戦中にCIAの前身となる機関に所属し各国で諜報員として活躍、終戦後にタイに移住し、タイのシルクを主要産業へと導いたという異色の経歴の持ち主です。

先日タイの首都バンコクに行く機会があり、そのシルク王の自邸を見学してきました。
運河沿いの細い道を進んでいくと、深い緑の木々の奥にいきなりタイ様式の伝統的な家屋が現れます。
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1959年に完成した建物は現在博物館となり、アジア古美術のコレクターであったトンプソンのコレクション見学と共に、タイのシルク産業発展の歴史的遺産として建物見学ができる観光スポットとなっております。
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※日本語を話すガイドさんによる30分ほどの内部ツアーでお家見学ができました。
トンプソンの家は、タイ各所に点在していた6つの古民家の材料を組み合わせ、古都アユタヤの大工によって建てられました。
外国人のトンプソンは、アメリカで建てていたような建造物をタイで建てるのではなく、タイで調達可能な材料を使い、地元の気候に合った伝統工法で家を建てたのです。
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屋内の写真撮影ができず、詳しくお見せできないことがとても残念ではありますが、高床式でチーク材を用いた重厚な印象の建物になっております。
特に床に使われた幅広のチーク材の経年美は見事でした。
その他の特徴としては、台形の窓枠から眺めるお庭や、風の通る窓の配置、構造上と魔除けや害虫対策のため敢えて高くした敷居、外壁は下に向かって少し斜めに貼ることで建物に高さがあるように錯覚をもたせています。
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※立面図と間取り図に関しては公式ウェブサイトよりお借りしております。
タイの湿潤温暖な気候に合わせた伝統工法の家はトンプソンの知恵も加わり、とても美しく、また快適な住み心地であるように思えました。
ほとんどがエアコンの無いお部屋でしたが、開口部からの風を感じながら涼しく見学ができました。
数千年、数百年に渡る先代からの暮らしの知恵を取り入れた暮らし、安成工務店の家づくりにも通じるところがあるなと感じ、帰国に向けた集合時間も迫っていたので急いで博物館を後にしました。

この建物と共にタイシルクを世界的に有名にしたジム・トンプソンは、1967年にマレーシアの知人の別荘で忽然と姿を消しました。
高地の別荘だったため山からの滑落か、野生動物に襲われたか、もしくは諜報機関に属していたことから何らかの理由で姿を消したか、その真相はいまだ不明だそうです。
ちなみにこのミステリーを題材に、小説家の松本清張は「熱い絹」という題名の推理小説を書いています。
気になる方はぜひ読まれてくださいね♪

The Jim Thompson House 公式HP:

◆福岡支店 平冨絢子

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