想い

-Concept
家と木の写真

一、「森から始まる
本物の家づくりに辿り着くまで」

円がたくさん重なっているアイコン

大工棟梁だった先代の想い

先代の写真

「昔の家はよかったよ。昔の家は素性の知れた山の、どこに立っているかわかる木を伐って、1年ぐらい寝かせておいた。そこに移動製材に来てもらって山で挽いて里に下ろし、また乾かした。そこから普請をしたものよ。俺はそういう家づくりに戻りたい。やっぱり住宅は木造がいい。」

当時の工事の写真

1982年(昭和57年)、先代がそう口にしたとき、
社内ではまだ理解が追いついていませんでした。

それまで安成工務店は、流行のコンクリート住宅や、入母屋の伝統住宅を手掛けており、今後、プレハブ住宅、輸入材を使った2×4住宅を追いかけようとしていました。
しかし、建てた家は「冬寒く夏暑い」「結露でカビが生える」といった不快な声が相次ぎ、本当に良い家とは何かを問い直す必要に迫られました。

当時の住宅外観の写真

当時の住宅外観の写真

ソーラーパネルの写真

転機となったのは、1989年(平成元年)、「環境共生住宅」を唱える東京芸術大学の奥村昭雄先生との出会い。

日本の伝統住宅の系譜を引き継ぎながら自然エネルギーを取り込むというパッシブな思想のもとに設計された「環境共生住宅」の考えに強く共感しました。さらに先生は温熱環境シミュレーションに基づいた空気集熱で床暖房を行う、「OMソーラーの家」を開発していました。
この太陽熱を活かすシステムこそ、大手ハウスメーカーにはできない、地域工務店の目指す姿だと確信し、私たちは「環境で行こう!」と方針を転換したのです。

しかしそこにも壁が立ちはだかります。当時使用していた断熱材の性能不足です。

理想の断熱材を求め、3年の歳月をかけてたどり着いたのは
新聞古紙からつくるセルロースファイバー断熱材でした。

他の工法と比べてコストが高く社内の反発も大きかったものの、隙間なく充填できる点、古紙を使うという環境配慮の点から社内の反対を押し切って採用を決断したのです。

結果は大成功。

最初にその性能を認めてくれたのは現場の大工さんです。
冬は「すごい、ぬくい(暖かい)ですよ」、夏は「涼しい!」との声があがり、職人の声が社内を納得させる形となり標準仕様化されました。

工法を確立し、問題点を払拭する実験を行い、2年がかりでIBEC工法認定を取得。ようやく、「デコスドライ工法」が形になりました。

セルロースファイバー

代表 写真

家の写真
トライ・ウッド写真

そして1996年(平成8年)、
大分県上津江村の林業会社「トライ・ウッド」との決定的な出会い。

トライ・ウッドは、林業に熱意をもって臨んでおり、高品質な杉材の売り先を探していました。
「やっぱり住宅は木造がいい」、先代の言葉を覚えていた私たちは、この出会いを天啓と考え、卸売業者を介さず高品質な木材を買い取る、双方に有利な「林産地連携の家づくり」を行うことにしたのです。

山の木を直接仕入れ、太陽と風で乾かす「輪掛け乾燥」でつくられた杉材は、香りが良く、強く、長持ちします。先代の言っていた「素性の知れた木を使った家づくり」が、ようやく実現しました。

木が並べられている写真

そうして試行錯誤を続けてきたからこそ、お施主様からも
「木の温もりが落ち着く」「空気が違う」といった
嬉しい声をいただけるようになりました。

更に、お客様の声と私たちの実感を確かなものにするために、木と健康のメカニズムを探る共同研究を九州大学と続けています。

この40年の試行錯誤を振り返った時、安成の家が最終的に「環境共生」「自然素材」を主軸に持つことができたのは、「素性の知れた木で、家づくりがしたい」という先代の想いがあったから、と考えずにはいられません。

これからも私たちは、暮らしを豊かにする新しい素材・技術は取り入れながらも、環境共生・自然素材という軸をしっかりと中心に据え、施主様や一流の職人と共に、家づくりに取り組んでいきたいと考えています。

トライ・ウッドの写真
家の写真

二、「家を建てることを
ゴールにして欲しくない」

設計図を見せている写真

今を担う私たちの想い

家づくりは、
人生の中で大きな決断。

でも「建てること」をゴールにしてしまうと、大切なことを見失ってしまいます。

例えば、Mさんご夫婦。
お子さんの小学校入学を前に、土地探しから住宅会社選びまで悩み続け、最終的に建築条件付きの土地の住宅に決めてしまいました。

「ここ良いな」と思った会社とは予算が折り合わず、予算内だと思った会社はデザインやスタッフの営業スタイルが合いませんでした。値引き提案に心が動き、生活スタイルや価値観よりも「間取りと価格」で判断してしまったのです。

ただ、建てることをゴールにしてしまうと、

・予算が合って住めればいいと考える
・お得(値引き)に買えればそれでよいと思う
・「暮らし」ではなく「プラン」で判断してしまう
・立地、土地で決めてしまい、永く住む家の性能・間取り・動線を吟味しない
・メンテナンスコストを考えない

こんなことが起きてしまうのです。

  スタッフ写真
家が並んでいる写真
男性が女性と男性と話している写真
リビングの写真

でも、家は「住む」ことが目的ではなく、
「暮らす」ことが目的のはずです。

10年、20年先も、変化していく家族と共に、安心して心地よく過ごせる住まいとは何か──そこに本気で向き合うことが、後悔のない家づくりにつながります。

Mさんご夫婦はどこまで考えて決断したと言えるのでしょう。 そしてその後の生活はどうなったでしょうか。
Mさんご夫婦のゴールが、家を建てることではなく、家族とともに健康的で豊かな暮らしをすることだったら…

パソコンの前で男性と女性が悩んでいる写真
  • 自分たちに本当に合っている「暮らし」とはどのようなものか
  • 流行に流されて、本当に自分たちに必要なものを見失ってないか
  • 実際に住んだときのような体験をし、動線も含め今の住まいとの違いを感じたか
  • 将来の家族構成の変化に対応できる家に
    なっているか
  • 健康にも良い家とは

    長期保証とは

  • 化学物質の多い「新建材」と「自然素材」の差とは
  • 「高温乾燥材」と「天然乾燥材」の違いとは
  • 「無垢材」の良さとは

    「壁内結露」の怖さとは

土地情報を、気になっているB社に持ち込むと、B社では、Mさんご夫婦の生活スタイルや将来設計、夢・理想を詳しく聞き取り、「これからの暮らし」を考えたプランを提案してくれました。

「この家だったら、
“Mさんご夫婦が想い描いた『暮らし』ができると思います!」

Mさん夫婦はワクワクが止まりません。 「B社に決めよう」 予算は少しオーバーしましたが、自分たちとちゃんと向き合った結論には迷いがありませんでした。

「B社で家を建てていなかったら、木の香りや温かみを感じることができなかったと思う。早く家に帰ってゆっくり過ごしたいと思わなかったかもしれない。」

Mさんご夫婦は家づくりのゴールを「家族の理想の暮らし」に設定し、それが何であるのかを二人でしっかり考えた結果、「自分たちの人生に合う家」を手に入れることができたのです。

ダイニングキッチンの写真
森とともに、本物の家づくりを。建てることより、どう暮らすか。

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