桜は、日本だけでなく中国や台湾などアジア各地に生息する樹木で、日本国内だけでも固有種や交配種も含めて600以上もの品種が確認されています。
ただ、種類は多くても日本の桜の80%はソメイヨシノのようです。
ここでソメイヨシノの歴史を1つ。
ソメイヨシノは江戸の中期から末期に誕生したもので、当初は吉野桜という名前で知られていたようです。
奈良の吉野山に咲く桜は昔から有名で、「吉野」は桜のブランドでした。
吉野桜は江戸で人気が出始めましたが、江戸の桜は奈良の山桜と種類が違っていたことが分かったため、「吉野桜」とは呼べなくなりました…
そこで、東京の染井が発祥の吉野桜という意味で「ソメイヨシノ」と呼ばれるようになりました。
この名前は、東京出身のという意味の「ソメイ」と桜のブランドの「ヨシノ」が合わさった最強ブランドの名前だったのです。